地球環境を脅かす「5大環境問題」と、解決のために今私たちに出来ること

五大環境問題
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年々世界中で深刻化が進み、問題視されている環境問題ですが、「正直環境問題が何なのかよく分からないし、自分の日常生活にはあんまり関係ないなあ…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし環境問題には様々な要因や種類があり、そのほとんどは私たち人間が利便性を追究したことによる代償と言っても過言ではありません。

「人がより生活しやすい社会になるために」と思うことは決して悪いことではありませんが、私たちが生きる上で何よりも大切にすべき地球環境が壊れてしまっては元も子もありませんよね。
日常的にできる環境への配慮や心掛けを知るためにも、今回は環境問題の具体的な種類や要因などについて一緒に見ていきましょう。

まずは環境問題の基本情報を知ろう

環境問題をはっきりと定義づけすることは難しいのですが、その上で敢えて簡潔に述べるとすれば、「大半が人類の活動を要因として発生するマイナスな環境変化=環境問題」となります。
ここで言う「環境」には海や大地などの地球環境はもちろん、宇宙空間が含まれるケースもあります。

環境問題が大々的に取り沙汰されるようになったのは、先進国を筆頭に著しく工業化及び都市化が進んだ1970年代頃からです。
急激な経済成長と引き換えに公害による環境破壊が進行し、各国の政府が危機感を抱き始めたことをきっかけに、国連によるストックホルム会議やナイロビ会議、そして地球サミットなどの環境問題について議論する場が設けられるようになりました。
そして今日に至るまで、「環境問題の解決」は国際的な重要課題であり続けています。

世界で起きている主な環境問題

地球温暖化

地球温暖化とは、人為的な活動の中で増え過ぎた温室効果ガスの影響により、地球全体の気温が上昇する現象のことを指します。

そもそも地球温暖化の原因である温室効果ガス自体は元から地球に存在しており、地球上の生物たちが生命活動を問題なく行える気温を保つためには必要不可欠です。
しかし20世紀の産業革命以降、先進各国がより利便性の高い社会を実現すべく大量の化石燃料を経済活動に投じた結果、必要以上の温室効果ガスが排出され、数々の気候変動や異常気象を招くことになったのです。

近年でも地球温暖化の影響で南極の氷床が融解し、南極生物たちの命が脅かされるなどの事態が発生しています。
数ある環境問題の中で最も広範囲に及び、かつ最も深刻なものは、地球温暖化だと言っても過言ではないでしょう。

海洋汚染

地球温暖化に次いで世界的に深刻化している環境問題の1つが、この海洋汚染です。
海洋汚染とは、人間の手によって海に廃棄された石油、ごみ、生活排水などの物質が海域を汚染し、巡り巡って海洋生物たちの生態系のバランスを脅かす現象のことを指します。

海の中に廃棄された物質が蓄積されていくと、魚などの生物たちは産卵する場所を失くし、また誤ってゴミや油などを飲んだ場合はそのまま命を落としてしまうケースもあります。
その結果海洋生物たちは減少し、漁業は衰退の一途を辿るなど、広範囲に甚大な被害が及ぶことになります。

そして現在、海洋汚染において最も問題視されているのが「マイクロプラスチック問題」です。
マイクロプラスチックの正体は主にペットボトルのふた、ストロー、ビニール袋だと言われています。
衰弱死した海洋生物の胃の中からこれらのごみが出てきた…といったショッキングなニュースは、残念ながら少なくありません。

環境省によると、もしこのまま海洋汚染に対して何の対策も取らなかった場合、2050年には海洋生物よりもゴミの方が多くなっている可能性が高いということが分かっています。

水質汚染

海以外の河川、湖、池、地下水などに生活排水やゴミなどが流出し有害な影響が生じている場合は、総じて水質汚染と言います。
日本では水質汚染を起こす原因の70%は生活排水にあることが分かっており、中でも台所から流れ出る醤油などの調味料、食用油、米のとぎ汁などによる影響が大きいとされています。
さらに地下水などが地面に浸透した場合は、「土壌汚染」という形で二次汚染を引き起こす可能性もあります。

また、アフリカなどの水道インフラが整っていない国では、「汚染された水以外に飲み水の選択肢がない」という人々が大勢います。
しかし汚染水の中には多くの細菌が含まれているため、生きるために飲んだはずの水によって命を落としてしまう人もいるのが現状です。

近年ではウォーターエイドジャパンやユニセフなどのNPO法人により、アフリカの水道インフラを整えるための活動が行われていますが、世界ではまだ約7億人もの人々が汚染水を飲まざるを得ない状況下にいると言われています。

大気汚染

大気汚染とは、車の排気ガスや工場から排出される煙などの有害物質によって空気が汚れてしまう現象のことです。
まれに火山の噴火や砂嵐などの自然現象が原因で大気中に有害物質が発生するケースもありますが、大半は人為的な活動が原因となっています。

有害物質が空気中に流出すると地球環境を壊すだけでなく、人体に多大な悪影響を及ぼすことがあります。
特に高度経済成長期の真っ只中にあり、次々と工場が建設されていた1970年代には、空気中に流出した有害物質と太陽光に含まれる紫外線とが化学反応を起こして発生する「光化学スモッグ」が頻繁に発生していました。
これにより、当時は多くの人々が目の痛みや呼吸困難などの体調不良を訴えたと言われています。

近年では光化学スモッグが発生することは滅多に無くなりましたが、代わりに度々問題となっているのが「PM2.5」です。
PM2.5とは直径2.5マイクロメートルの小さな粒子状物質のことを指し、人がこれを吸い込んでしまった場合は、肺や気管系の疾患を引き起こすおそれがあると言われています。
PM2.5はここ10年の間に急速な経済成長を遂げた中国で広域に渡って発生しており、近隣国である日本も度々その影響を受けています。
このような大気汚染を食い止めるべく、中国と日本、そして同じく近隣国である韓国の
3か国は、
2013年頃から継続的に対策についての意見交換や対話を重ねています。

森林破壊

土地開発や木材の商業利用を目的とした人為的な森林伐採、または焼失などが原因で、森林が劣化及び縮小してしまうことを森林破壊と言います。
国連によると、現在世界では1週間ごとに東京都とほぼ同じ面積の森林が失われているということが分かっています。

森林破壊によって引き起こされることのまず一つに、「野生動物の減少あるいは絶滅」が挙げられます。森林の中では多くの希少な生物が絶妙なバランスの中で共生しているため、森林破壊が進むことによりもし一種でも生物が絶滅すれば、芋づる式に他の種も絶滅してしまうおそれがあります。

そしてもう一つは、「気候変動への影響」です。
森林を構成する樹木には、光合成する過程で空気中の二酸化炭素を取り込み、蓄えるという性質があります。
つまり、森林には地球温暖化の進行を食い止める力があるということです。
それにも関わらず伐採や焼失により森林が失われてしまうと、空気中の二酸化炭素が吸収されないだけではなく、樹木内部の二酸化炭素が大気中に放たれ、結果的には地球温暖化を進行させることに繋がってしまいます。

このような事態になることを阻止するべく、現在では実に4億2,400万ヘクタールの森林が生物多様性を守るために指定されています。
また、日本では環境省による森林保全事業「フォレスト・パートナーシップ・プラットフォーム」が実施され、海外のNGOまたはNPO法人との連携を通して、世界的な森林保全活動に貢献しています。

まとめ‐環境問題解決のため、今私たちに出来ること‐

今回は世界で主に問題となっている5つの環境問題をご紹介してきましたが、読者の皆様の中には「世界でこんなことが起こっていたなんて…」と多かれ少なかれショックを受けた方もいたかもしれません。
しかし、環境問題を解決するためにまず私たちにできることは、何と言っても「知ること」です。
世界中で起きている事実を知り、しっかり受け止めた上で、「今の自分には何ができるだろう」と考えることが、何よりも大切だと言えるでしょう。

その上で「居ても立っても居られない!地球環境のために今すぐ何かしたい!」という場合は、まずは日常生活の中の何気ない自分の行動に気を留めてみて下さい。
面倒くさがってゴミを分別せず捨てていないか、調理に使った油をシンクに流して捨てていないか…など、細かな部分を気にかけるだけでも大いに環境問題の解決に貢献できるはずです。

また、今回のコラム内に登場したユニセフやウォーターエイドジャパンなどの団体では、個人個人からの寄付を募っています。
この2団体以外にも環境保全活動への支援基金を募っているNPO法人は多数あるため、少しでも具体的な支援がしたいと思った場合はネットで調べ、「自分はここなら信頼できる!」と感じた団体があれば、寄付を行うというのも良いかもしれません。

今回の記事が読者の皆様にとって、少しでも環境問題への理解を深めることに貢献できていたら幸いです。
当社スタッフ一同も「環境問題解決のために何ができるのか」ということを考えながら、これからも太陽光発電の普及に努めていきたいと思います。

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