太陽光発電システムのDIY設置は可能?低コストの裏に隠れた危険性とは

太陽光発電

太陽光発電システムを導入するには、長年専門の業者に依頼して設置してもらうのが一般的でした。
しかし、近年ではネット通販で安価かつ簡易的なソーラーパネルが多く販売され、自力で設置を試みる人も増えてきています。

当記事を読んでいる方の中にも、
「DIYが趣味だから自分で設置したい!」
「本格的な設備を取り入れる前に、まずは気軽に試してみたい!」
と思っている方がいらっしゃるかもしれません。

しかし太陽光発電システムをDIYで設置するには、注意すべきポイントやクリアすべき条件がいくつかあるのをご存知でしょうか?
今回は「DIY設置における注意点や危険性」、「手軽に導入できるポータブルソーラー発電機」などに焦点を当て、細かくチェックしていきたいと思います。

DIYは本当にお得?キケンが伴う可能性もあり!

DIYで設置するには〇〇〇〇〇の資格が必要

太陽光発電システムの設置を行うためには、原則的に電気工事士の資格が必要になります。
これは、電気設備の安全を守るための非常に重要な資格で、国家資格にも認定されています。
もしこの資格を所持していない人が、独断で30V以上の電圧を持つ太陽光発電システムを設置した場合、違反行為と見なされ罰則を受ける事態になりかねません。

もし「資格はないけど、どうしてもDIYで設置してみたい」という場合は、30V未満の低電圧なソーラーパネルであれば設置することが可能です。
この場合、住宅内の大半の電気をまかなうには若干頼りないですが、スマートフォンの充電や扇風機の稼働程度であれば、活用することができます。

DIYで設置した場合、売電は可能?

もし30V未満のソーラーシステムを自作した場合には、発電した電気は全て自家消費すべきとの規定が定められています。
また売電をするためには売電メーターなどの専用設備が必要になり、その設置も電気工事士の資格取得者のみ行うことが可能となっています。
そのため、もし売電目的で太陽光発電システムを導入したい場合には、
ソーラーパネルもその他周辺機器も、まとめて業者に設置してもらった方が得策と言えるでしょう。

電子工作初心者がトライするのは危険

「資格もないし、手先も器用じゃないけど、なんとなく面白そうだからやってみたい!」
という方が稀にいますが、はっきり申し上げますとこのような理由から太陽光発電システムの自作、及び設置を行うのは非常に危険です。

太陽光発電システムの設置工事は、当然のことながら電気を扱う作業です。
そのため少しでも手順を間違えれば感電や火傷、最悪の場合火災を引き起こす可能性があります。

家具を組み立てる時のような感覚で太陽光発電システムの設置を行うようなことはせず、必要なスキルや危険性を事前に確認したうえで、DIYで設置するか否かを決めるようにしましょう。

やっぱり専門の業者に依頼するのが一番!

太陽光発電システムをDIYで設置した場合、初期コストは10万円以下にもなると言われています。
しかしコストを大幅に削減できる反面作業における危険性は高く、発電率や耐久性を十分に備えたシステムが作れるという保証も確約できるわけではありません。
太陽光発電システムを安心して長期的に運用したい場合は、やはり専門の設置業者に依頼することが最善の方法と言えるでしょう。

もし電子工作に関する資格や技術あるいは知識があり、「自作して使用してみたうえで本格的な導入を決めたい」「太陽光発電の仕組みを学びたい」という思いがある場合は、一度DIY設置にトライしてみるのも良いかもしれません。

設置前に試すなら「ポータブルタイプ」もアリ!

「ポータブルソーラー発電機」とは

「DIY技術はないけど、かといって本格的な太陽光発電システムを取り入れる勇気もまだないし…」
そんな風にお悩みの場合は、近年商品化が進んでいる「ポータブルソーラー発電機」を試してみるのはいかがでしょうか。

ポータブルソーラー発電機は、その名の通り持ち運びが可能な簡易ソーラーシステムのことです。
住宅に設置するシステムとは違い、電力会社の送電網とは繋がっていないため、「独立型システム」と呼ばれる場合もあります。
5000円程度から導入できる価格の安さ、アパートなどの賃貸にも設置できる手軽さから、近年では単身世帯にも取り入れられることが多くなっています。

まずは発電も蓄電もできる「ソーラーチャージャー」がオススメ!

ポータブルソーラー発電機に蓄電できる機能をプラスした製品を、「ソーラーチャージャー」と言います。
その中でもモバイルバッテリータイプは、小型で持ち運びがしやすいため導入へのハードルが低く、太陽光発電システム活用の第一歩としては丁度良いと言えるでしょう。

ただ、小型ゆえに発電量が少ないというデメリットもあるため、使っていくうちに物足りないと感じた場合は、折り畳みタイプのソーラーチャージャーも併用されることをお勧めいたします。
折り畳みタイプはサイズが大きいため持ち運びには適していないものの、モバイルバッテリータイプに比べ発電効率が高く、また発電した電気は
モバイルバッテリータイプに蓄電することが可能となっています。

両方を上手に活用することで太陽光発電システムの仕組みを理解することに繋がり、住宅用を設置した場合のビジョンも、より明確に描くことができるようになるかもしれません。

アウトドアシーンや災害時にも大活躍

登山やキャンプなどのアウトドアは自然を堪能できる一方で、電源の確保が厳しいという難点があります。
しかし何が起きるかわからない自然の中だからこそ、常にモバイル機器の充電は満たしておきたいものですよね。

その点、ソーラーチャージャーがあれば電源がなくても発電が可能なため、スマートフォンの充電切れなどの心配を極力しなくて済むようになります。
また、暑い日にはサーキュレーターを稼働させて涼をとったり、ステレオを繋いで音楽を聴きながらバーベキューなどを楽しむことも可能となります。
アウトドア時にソーラーチャージャーを用意すれば安心感を得られるだけではなく、楽しみ方の幅も一気に広がると言えるでしょう。

さらに地震や台風などの災害時にも、ソーラーチャージャーは一役買ってくれます。
2016年の熊本大地震では多くの被災者の方が当面の間、車中泊を余儀なくされましたが、その際特に苦労したと言われているのが、やはり電源供給の確保でした。
ソーラーチャージャーは持ち運び可能なため、有事に備えて車に積んでおくことが可能です。

住宅用太陽光発電システムを導入済みのご家庭では、蓄電池も同時設置されているケースが多いかもしれません。
その場合は「家の中の非常用電源は蓄電池で確保、外で使うための非常用電源はソーラーチャージャーで確保」といった風に、あらゆるパターンを想定して備えておくのも一つの手と言えるでしょう。

まとめ

DIYで太陽光発電システムを設置する際の危険性や注意点、またポータブルソーラー発電機についてもご紹介してまいりました。
もしソーラーチャージャーなどを使用したうえで、住宅用太陽光発電システムにもご興味がわいてきた際には、お気軽に当社までお問い合わせください。

当社は設立当初から「業界最安値」を目標に掲げ、常に「美しく丁寧な施工」を心がけています。
「やっぱりプロに任せて良かった!」と思っていただける設置工事を行いますので、どうぞ安心してお任せください!

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