2023年5月16日の午前、政府は「物価問題に関する関係閣僚会議」を開き、電力大手7社によって申請されていた「家庭向けなどの規制料金の値上げ率を確定させる査定方針」を了承しました。これによって2023年6月1日からの電気料金の値上げが事実上決定されてしまいました。標準的な家庭の電気料金の値上げ率は14~42%になります。電力大手7社は、この査定方針をもとに、近いうちに値上げ幅を再申請して経済産業省が認可する流れとなりそうです。
具体的な値上げ率はどのくらい?
値上げ率は東京電力の14%が最小で、北陸電力の42%が最大となっています。
それでなくても様々な商品・サービスの価格が上昇している昨今において、この値上げは私たちの生活をさらに苦しめることになりそうです。
今年の夏は暑いの?涼しいの?
去年2022年は、梅雨明け宣言が例年よりかなり早く、関東地方では6/27日ごろという速報が出ました。平年は7月19日ごろとなっているので、3週間以上も早い梅雨明けとされていました。東京では6月25日に35°C 以上の猛暑日となり、これを夏の始まりと判断して梅雨明け宣言したようです。
猛暑日が記録的な16日という過去最高の日数であり、また6月~8月までの平均気温は、ラニーニャ現象の影響により1898年の統計開始以来2番目の猛暑だったと言われており、とても暑い夏でした。
それでは、今年はどのように予測されているのでしょうか。
気象庁は2023年2月に、「今年の夏は暖かい空気に覆われやすく、気温は北・東・西日本で平均並か高い」と発表しています。ちなみに梅雨の時期及び夏の降水量に関しては、ほぼ平年並みとなる見込みとも発表しています。また気象庁は2023年5月、エルニーニョ監視速報を発表し、「エルニーニョ現象が今後、夏までの間に発生する可能性が高い」として、エルニーニョ現象が発生する可能性を今年の5月で70%、6月から9月までは80%と予測しています。
これが記録的な暑さの去年よりも暑くなるかどうかの判断材料にはなりませんが、少なくとも例年よりは暑い夏になりそうです。
すぐに出来る節電対策はあるの?
おすすめ夏の節電対策
使っていない電気をこまめに消すなどの意識を今まで以上に強く持って対策していくのはもちろん、エアコン・冷蔵庫・その他の節電対策については去年こちらのコラムにてご紹介しておりますのでぜひご一読ください。
関連記事 猛暑と電力不足を乗り切ろう!夏の節電対策BEST10
省エネ家電を購入する
また、省エネ家電を購入するという方法もあります。毎年発売される以下のような家電は省エネ性能が年々高くなっており、電気代の節約に大いに貢献してくれます。
もし10年以上これらの家電を使い続けているのであれば、これを機に買い替えを検討された方が結果的に家計に優しい選択になるかもしれません。
10年前の消費電力 | 現行モデルの消費電力 | |
エアコン | 約1,000kWh | 約900kWh |
冷蔵庫 | 約500kWh | 約300kWh |
照明 | 約110kWh | 約15kWh |
テレビ | 約150kWh | 約90kWh |
エアコンは梅雨入りし蒸し暑くなり始める6月からもっとも売れるとされており、その頃には値段が上がってしまうことはもちろん、工事がいっぱいになってしまうため、欲しいと思った時にはかなりの日数を待たなければならない可能性があります。
太陽光発電や蓄電池、エコキュートの設置を検討する
当社の主力商品である太陽光発電・蓄電池・エコキュートを導入することにより、電気料金を下げることができます。
太陽光発電の導入
太陽光発電は、文字通り太陽光を利用して電気を作るシステムです。大きく分けて二つの導入方法があります。
1:昼間に発電した電気をご家庭で使用し、使いきれないで余った電気を電力会社に買ってもらう、「売電」をメインにした方法。
2:昼間に発電した電気をご家庭で使用し、使いきれないで余った電気を蓄電池に貯める。夜は蓄電池に貯めた電気を利用することで、極力電力会社から電気を買わない「自家消費型」をメインにした方法。
また太陽光発電を屋根に設置することで、太陽光パネルが太陽光を遮断し、また屋根と太陽光パネルの間にある空間が層となって太陽熱を屋根に伝えにくくする働きがあると言われています。
これにより、家自体の温度が太陽光発電をつけない場合に比べて下がっているので、エアコンの電気代も安く済みます。
蓄電池の導入
蓄電池は、太陽光発電を設置せずに導入される方もごく稀にいらっしゃいますが、太陽光発電とセットで導入することで最高のパフォーマンスを発揮します。
前項でご紹介した通り、太陽光発電で発電した電気を効率よく貯めて、家の電気を電力会社から買わずに完結させる為には欠かせません。
蓄電池は導入費用の元を取ることが難しいとされていますが、昨今多発している地震をはじめとする様々な災害時に非常に役に立つアイテムとなっております。大きな災害が起きた際に、電気復旧まで数日から一週間はかかると言われていますが、太陽光発電と蓄電池があれば安心して今まで通りの電気がある生活が送れることでしょう。
エコキュートの導入
エコキュートは、電気代が安い夜にお湯を沸かすことで光熱費を下げる効果があります。また太陽光発電とIHクッキングヒーターと同時に利用することでオール電化の生活スタイルが完成します。これによりガスを利用しなくなるのでガスの基本料金を始め、ガスの利用料金が不要となります。
また最近ではすでに太陽光発電を導入して10年以上経ったいわゆる「卒FIT」を迎える方向けの、「夜にお湯を沸かすのではなく昼間発電した電気を利用してお湯を沸かす」機能を備えたモデルも各社から発売されていますのでご検討ください。
まとめ
去年に引き続き今年も暑い夏になりそうですね。
それに加えてこの電気料金値上げは日本中を震撼させたニュースとなりました。
普段から節電を気にしている方も、なかなか実践できていない方も、節電が死活問題となった今、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、節電をすることは、光熱費を下げることにプラスして環境問題を改善する小さな一歩と考えることで、未来の美しい地球に思いを馳せる機会となれば、気負いせずに実践できるかもしれませんね。
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