「エコ活動に取り組みたいけど、何から始めていいか分からない…」
このように思っている方は、もしかするとエコ活動を難しく考え過ぎているのかもしれません。
しかし、なにも大規模なボランティアに参加したり、莫大な金額を環境保護団体に寄付しなくとも、日常の中でちょっとした取り組みを継続するだけで、地球環境の改善に貢献することは十分に可能です。
そこで今回は、人が生きる上で最も身近な存在とも言える「食」の観点から気軽に取り組めるエコ活動、通称「食エコ活動」について見ていきたいと思います。
実践できるものがあるかどうか、読みながら是非チェックしてみてくださいね。
エコマークのついた食品を選ぶ
エコマークとは、環境負荷が少ない商品を示す目印のことです。
現在、エコマークがラベリングされた商品は日用品から家具、ファッションアイテム、OA機器まで幅広くあり、ものによっては食品の包装または容器にも付いています。
食品包装の場合、近年では米、冷凍食品、レトルト食品、ふりかけなどの包装に付いていることが多くなっています。
今度スーパーに行く時は、いつも買っている食材にはエコマークが付いているかどうか、
一度チェックしてみても良いかもしれませんね。
旬の食材を食べる
「旬の食材を食べることとエコ活動に何の関係があるの?」と思われるかもしれませんが、旬の食材というのは自然のサイクルに沿って育てられ、生産されます。
つまりこれを進んで消費することは、食材の生産時に発生するCO2などの余分なエネルギーの排出量を削減することに繋がります。
せっかくなので、ここで季節ごとの旬な食材の具体例を見てみましょう。
➀春
果物:イチゴ、マンゴー、キウイ、ビワなど
野菜:新玉ねぎ、芽キャベツ、スナップエンドウなど
魚介:金目鯛、カツオ、アサリ、ホタルイカなど
②夏
果物:スイカ、パイナップル、サクランボ、パパイヤなど
野菜:キュウリ、ナス、オクラ、ゴーヤなど
魚介:鮎、岩牡蠣、ウニ、タコなど
③秋
果物:和梨、柿、桃、ザクロなど
野菜:ニンジン、セロリ、ルッコラ、里芋など
魚介:サンマ、イワシ、アジ、ニシン、つぶ貝など
④冬
果物:リンゴ、ミカン、レモン、柚子など
野菜:大根、白菜、長ネギ、水菜など
魚介:ブリ、タラ、シシャモ、ワカサギなど
ここで挙げたような季節の食材を美味しく食べるだけでエコ活動になるのなら、取り入れない手はないですよね。
地産地消を意識する
輸入や加工などの工程を経ていない地元産の食材を食べることは、旬の食材を食べることと同じく、生産時に発生する余分なエネルギーを減らすことに繋がります。
また地産地消におけるメリットはそれだけではなく、積極的に取り組むことで生産者と消費者の結びつきが強くなり、地域の農業が活性化するという面もあります。
さらに生産からすぐ市場に並ぶため、輸入品よりも新鮮かつ栄養価の高い状態で食べることができます。
生産者、消費者、そして地球にとっても、地産地消に取り組むことは良いこと尽くしだと言えるのではないでしょうか。
必要な分だけ購入する
スーパーやコンビニに行った際、当初買おうと思っていたよりもついつい多めに食材を買い込んでしまった…という経験のある方は少なくないのではないでしょうか。
しかし当然といえば当然ですが、買い物時は必要最低限の食材だけを購入するよう日頃から心がけるだけでも、年々深刻化している食品ロスの軽減に貢献することができます。
今後食料の買い出しに行く時は、事前に「買うと決めたもの以外は買わない!」と心に決めておくのが良いかもしれませんよ。
食材は余すことなく使い切る
ゴミの排出量をなるべく抑えるためにも、買った食材は最大限使い切ることが大切です。
例えば大根であれば、葉っぱの部分は味噌汁に入れる、皮の部分はきんぴら風に炒めるなどすれば、余すことなく丸ごと食べることができます。
また「硬いから」と捨ててしまいがちなキャベツの芯も、煮込み料理などに入れてくたくたになるまで柔らかくしたり、ミキサーで細かくしてお好み焼きや餃子などに入れれば、美味しく食べることができます。
ここで挙げた以外にも、エコ意識が高まっている近年では野菜の皮や芯を美味しく食べるためのレシピが様々なメディア媒体で紹介されています。
気になる方は是非「大根の皮 レシピ」「キャベツの芯 美味しい食べ方」などで調べてみてくださいね。
余った料理はリメイクする
例えばカレーなどの料理を大量に作ったものの味に飽きて食べきれずにいる場合は、そのまま腐らせて食品ロスに繋げないためにも、リメイク料理を作ってみることをお勧めします。
例に挙げたカレーであれば、コロッケの具にしてみる、春巻きの具にしてみるなどのリメイク方法があります。
リメイク料理のレパートリーが増えれば、最後まで飽きずに料理を味わえる上に食品ロスも減らすことができるため、まさに一石二鳥だと言えるでしょう。
冷凍保存を活用する
前述したようなリメイクもした上で、それでもなお食べきれない量の料理があった場合は、捨てずに冷凍保存をする習慣をつけると良いでしょう。
使っている材料や調理方法によっても若干変わってきますが、手作り料理を冷凍保存した場合は大体約2~3週間は持つと言われています。
とはいえ、作った料理をまとめて冷凍して食べる度に解凍し、残った分はまた冷凍…を繰り返すと料理は傷みやすくなってしまうため、料理を冷凍する場合はあらかじめ小分けにしてから冷凍庫に入れることをお勧めします。
そうしておくことで食品ロスの発生を防ぐことができ、その上忙しい時でも温めるだけですぐ食卓に出せるメニューを常備しておくこともできるため、これもまた一石二鳥だと言えるでしょう。
育てる
家庭で簡単に育てられる野菜を栽培してみることも、立派な食エコ活動の一つです。
自分の手で栽培することで食材を生産する過程を直に学べるだけではなく、食材そのものへの愛着が湧くことで、より一層食材を残さず美味しく食べることの大切さを、身をもって知ることができます。
手軽に自家栽培できる野菜といえばミニトマトが一般的ですが、近年ではゴーヤを栽培する家庭も増えてきています。
ゴーヤはつる性植物のため、直射日光を遮り室内温度の上昇を抑える「グリーンカーテン」としても人気を集めています。
グリーンカーテンは省エネ効果が高く、また実が付けば食べることもできるので、気になる方は是非トライしてみてはいかがでしょうか。
感謝して食べる
ここまで、食を通した様々なエコ活動について紹介してきましたが、すべての食エコ活動の基本はこれに尽きると言っても過言ではないでしょう。
一つ一つの食材、そして食材の生産に携わった人々への感謝を常に忘れずにいることは、自然と「残さず大切に食べよう」という意識に繋がり、巡り巡ってやがては食品ロスや食料生産時に発生する余分なエネルギーを削減することにも繋がっていくはずです。
「今まで何となく惰性で食事をしていたかもしれない…」という人は、まずは「感謝して食べる」という習慣をつけ、「感謝しているつもりではいたけど、そこまでは考えていなかった」という人は、改めて食の尊さや大切さについて思い馳せてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、今よりもっとエコな社会へ近づけることができるかもしれませんよ。
まとめ
今回は食の中で取り組めるエコ活動について紹介してきましたが、「これなら我が家でもできそう!」と思える取り組みはあったでしょうか?
当社はエコなエネルギーの筆頭である太陽光発電を扱う会社として、今後も気軽に取り入れられるエコ活動に関する情報のアップデートを続けていき、これだ!という方法が見つかり次第、また皆さんにシェアしていきたいと思います。