「OKグーグル、カレーのレシピを教えて!」
「アレクサ、明日の朝7時にアラームをセットして!」
テレビCMやYouTubeの動画の合間に流れるPR動画で、このような言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
このように、一昔前まではフィクションの世界にしか存在していなかった便利ツールは、今や生活に無くてはならないものとして一般的に広く普及しつつあります。
これらの製品は通称「スマート製品」、または「Internet of Things(すべてのモノがインターネットに接続する仕組みの意)」を略して「IoT製品」と呼ばれています。
とは言え、スマート製品に対しては「なんだか流行っているけど、具体的にはどんなものかよく分からない…」と思っている人もまだまだ多く、現時点で取り入れるにはハードルがやや高い印象があるのも事実です。
しかしスマート製品を上手に活用すれば、より快適な生活を実現することも可能になります。
そこで今回は「スマート製品とは一体何なのか」という基本的な点をチェックしつつ、「具体的にどのようなメリットがあるのか」「どんな製品が今オススメなのか」といった点についても見ていきましょう。
スマート製品のキホン情報
そもそもスマート製品って何?
スマート製品とは、「インターネットを活用して遠隔操作を行うことができる製品全般」のことです。
代表的なもので言うとお掃除ロボットのルンバや、臨場感のある映画鑑賞やゲームを楽しめるVRなどの他に、近年では洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫などの身近な家電の中にもスマート製品が増えています。
最も大きな特徴は、スマートフォン(以下、スマホ)やタブレットなどのインターネット端末内に専用アプリをインストールすることで、家にいる時だけでなく外出時でも製品の操作が行える点です。
スマート製品について、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
次は、スマート製品を語る上では欠かせない2つのツールについて紹介していきます。
スマートスピーカー
スマートスピーカー(AIスピーカー)とは、「音声操作に対応した対話可能なAI(人工知能)が搭載されたスピーカー」のことです。
スマートスピーカーを活用すれば音声だけでスマート製品の操作ができるため、例えばソファの上から動かないままでも音楽をかけたり、洗濯機を回したり、照明を点けたり、空調を管理することが可能となります。
また、何か知りたいことがある時は、スマートスピーカーに尋ねるだけで手軽に調べものをすることができます。
そして何より注目すべきは、「スマートスピーカーには学習機能が備わっている」という点です。
認識した音声履歴から機械学習を行うため、話しかければ話しかけるほどユーザーにとってより快適なサービスを提供してくれるようになります。
スマートリモコン
スマートリモコンは、「赤外線通信に対応している家電を一括で操作することができるリモコン」のことを指します。
スマートリモコンを購入した上で、スマホ又はタブレットにスマートリモコン専用アプリをインストールすれば、たとえインターネットに対応していない家電でもスマート家電として使用できるようになります。
とはいえ、現時点では全ての赤外線通信可能製品に対応しているわけではないので、「我が家にもスマートリモコンを導入したいなあ」と思った際には、お手持ちの家電がスマートリモコンに対応可能か事前に確認しておくこと良いでしょう。
ちなみに玄関、キッチン、寝室など部屋の至る所でスマート製品を活用している住宅は、近年では「スマートホーム」と呼ばれています。
スマート製品を導入するメリット
各家電のリモコン操作をスマホ1台で行える
エアコン、テレビ、空気清浄機などといった家電ごとにリモコンがあると整理が億劫ですし、もしリモコン同士が似ていたりすると「どれがどのリモコンだっけ!?」と混乱してしまいますよね。
その点スマートリモコンを導入すれば複数の家電のリモコン操作を1つに集約できるため、操作も整理整頓もしやすくなります。
時間に余裕が生まれる
スマート製品はあらかじめ生活リズムに合わせた便利な使い方を設定できる場合が多いため、例えば
「起床とともにコーヒーメーカーが自動的にオンになるようにする」
「毎朝7時に自動的にカーテンが開くようにする」
といった設定を行えば、忙しい朝でも余裕を持って快適に過ごすことができます。
電気代を節約できる
スマホやタブレットを活用してスマート製品の遠隔操作を行えば、エアコンや照明の消し忘れなどの心配がなくなり、無駄な電気の消費をせずに済むため、省エネ効果が期待できる上に電気代も節約することができます。
健康管理に役立つ
スマホやスマートウォッチと連携して体重管理を行える体組成計や、ベッドに寝るだけで就寝中のデータを収集することができるデバイスなどを活用すれば、無理せず簡単に健康管理を続けることができます。
防犯面を強化できる
「家を出る時、鍵をかけ忘れたような気がする…」とモヤモヤした時でも、スマート製品と連携しているスマホやタブレットが手元にあれば遠隔で鍵が閉まっているかどうか確認できるため、セキュリティ面の不安を最小限に抑えることができます。
さらにネットワークカメラも導入すれば、留守にしている間の住宅内の様子を確認できるため防犯対策にもなります。
2021年版!オススメのスマート製品
スマート製品を使うことによって得られるメリットについて分かってきたところで、ここからは2021年時点でオススメのスマート製品をいくつか紹介していきたいと思います。
オススメのスマートリモコン
Nature Remo
「Nature Remo」は、スマートスピーカーが市場に出るようになった2017年以降、そのデザイン性の高さと初心者でも使いやすい操作のシンプルさから根強い人気を誇っています。
特に洗練された唯一無二のデザインは「インテリアとしても十分に映える!」と好評を博しています。
+Style スマートマルチリモコン
「+Style スマートマルチリモコン」は、ソフトバンクの関連会社でありスマート製品を多数発売している「プラススタイル株式会社」によるスマートスピーカーです。
プラススタイルが発売している関連商品と連携できる点や、他のスマートリモコンには中々ない扇風機やロボット掃除機と連携できるプリセット機能が搭載されている点が特徴です。
Switch Bot Hub Mini
「Switch Bot Hub Mini」は、他のスマートリモコンにも劣らない性能を搭載していながら、価格が安いため導入しやすい点が魅力となっています。
ただし先に紹介した2つと違い海外製となっており、日本向けにプリセットが設定されているわけではないため、スマートリモコン初心者にはやや操作が難しい可能性があります。
オススメのスマートスピーカー
Amazon Echo Dot
「Amazon Echo Dot」は、Amazon Echoシリーズにおいて最も人気を博しているスマートスピーカーです。
コンパクトなサイズ感や手ごろな価格は、スマートスピーカーを初めて購入する人にはピッタリだと言えるでしょう。
ちなみにアマゾンプライム会員であれば、音楽配信サービスの「Prime Music」で配信されている100万曲以上の楽曲を無料で聴けるというオプションも付いています。
Google Home
「Google Home」は他のスマートスピーカーと比べ、音声認識機能の性能がずば抜けて高い点が特徴です。
最大6人の声を登録できる上に、1人1人の声質をしっかり聞き分けて最適なサービスを提供してくれます。
またGoogleの各種サービスを共有できるので、スケジュール管理などもしやすくなっています。
オススメのスマート家電
アイロボット ルンバ600シリーズ
スマート家電およびロボット掃除機の中でも、最も高い知名度を誇っているのがルンバです。
その中でも600シリーズは性能の高さはそのままにリーズナブルな価格を実現しており、スマホによる遠隔操作もできるため、ルンバデビューする人にはうってつけの製品です。
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900AL-N
国内大手メーカーであるパナソニック発のこのスマート洗濯機は、スマホを活用した遠隔操作が可能なだけではなく、「専用アプリを使って好みの洗濯コースを10種類保存できる」という特徴を持っています。
洗い、すすぎ、脱水時間に至るまで、細かく自分好みの洗濯コースをカスタマイズできる点が魅力となっています。
シャープ 冷蔵庫 SJ-AW50F
この冷蔵庫には人感センサー「COCORO EYE」が搭載されているため、音声対話で操作することが可能となっています。
また「COCORO KITCHEN」というAIによって、「ユーザーの味の好みを学習する」「食材名を言うとレシピの提案をしてくれる」などといった便利な機能を活用することができます。
まとめ
今回はスマート製品に関する情報について紹介していきましたが、読む前よりも少しだけスマート製品が身近に感じられるようになったでしょうか?
今後ますます進化を遂げていくスマート製品には、今後も注目していきたいところですね!