銅の価格高騰に伴って太陽光発電所を狙った銅線ケーブルの盗難事件が増加していることを受けて、当社ではケーブル盗難防止策の考案に注力してきました。
そしてさまざまな対策を行った結果、盗難阻止に成功しました。
防犯カメラが抑えた窃盗グループの動き
こちらの画像は、当社の発電所に設置した防犯カメラが捉えた映像から抽出されたものです。ソーラーパネルの方をじろじろと眺めながら、フェンスの周りを歩く男性の姿が映っています。同じ場所を何度も行ったり来たりしながら中を覗くなど明らかに不審な動きをしていたので、すぐに窃盗犯が下見に来たのだとわかりました。
窃盗犯と思われる男は、防犯カメラの有無やメーターボックスの位置など発電所の設備をあちこちチェックして去っていきました。時間にして15分ほどです。
近日中に窃盗に入られるかもしれないということで、当社では警戒態勢を整えて監視を続けていました。すると、翌日の深夜に早速動きがあります。23時頃、防犯カメラが再び不審者を捉えたのです。
現れたのは窃盗グループで、カメラで確認できるだけでも3人います。
録音データには、防犯カメラなどを確認して「これはダミーだ」などと話している声も残されていました。窃盗グループはしばらく現場を物色していたものの、ケーブルが銅線ではなくアルミ線であることに気が付いて何も盗らずに帰っていきました。
盗難防止には防犯対策が必須
今回防犯カメラが捉えた映像では、犯人の顔がはっきりと確認できます。しかし、これでも警察が動いてくれることはありません。過去に当社の発電所で盗難被害が起きた際、このように防犯カメラの映像データを被害届と共に警察に提出しましたが、犯人が捕まることはありませんでした。映像だけでは個人を特定できないとされ、捜査さえしてもらえませんでした。
「一度盗まれてしまったケーブルは、二度と帰ってこない」と考えた方がよいでしょう。また、もし盗難にあってしまったら被害はケーブルのみではありません。復旧工事の費用はもちろん、復旧するまでの発電機会のロスを考えれば、かなりの損失となることは間違いありません。ですから、まずは盗難被害に遭わないように防犯対策を行っておくことが非常に大切です。
当社では盗難被害にあった発電所のケーブル修復工事も行っており、銅線ケーブル以外にアルミ線ケーブルを導入するなど様々な防犯対策にも対応しています。さまざまな事例を熟知した経験豊富なスタッフが、お客様にとって最適な施策を考えてご提案させて頂きます。お困りの際はぜひご相談ください。